機械・金属
2009年7月の機械・装置部門は前月比9.8%減少、今年7ヶ月間では24.3%減少を記録
ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)の発表によると2009年7月の同部門の売り上げは前月比マイナス9.8%を記録して55億レアルから50億レアルに減少、前年同月比ではマイナス26.3%と大幅に減少を記録、Abimaqのルイス・アルベルト・ネット会長は金融危機からの脱出はそれほど早い時期ではない兆候となっているとコメントしている。
同部門の今年7ヶ月間の売上げは前年同期比24.3%減少の343億レアル、月間平均では前年比26.8%減少の49億レアル、今年7ヶ月間の大幅な落込みを記録しているセクターは木材加工機械、工作機械、紡織機械ならびに農業機械であったが、インフラ関連建設機械並びに石油開発機械セクターは11.6%、ポンプ並びにポンプ用モーターセクターは10.1%それぞれ増加している。
今年7ヶ月間の機械・装置部門の生産並びに輸入から輸出を差引いた国内消費は前年同期比8.8%減少、ドル安の為替が輸入増加につながっており、同部門の設備稼働率は前年同期比8.0%減少の80.4%にとどまっている。
7月の同部門の雇用は前月比0.5%減少、前年同月比では6.2%と大幅に落込んでおり、金融危機後の昨年10月から2万人の雇用減少となっている。
同部門の今年7ヶ月間の貿易収支赤字は前年同期比10.9%減少、5月の輸入は12.7%、6月は5.7%と減少傾向を示しているが、輸入は昨年同期の122億ドルから108億ドルに減少している。
機械・装置の輸入ではインフラ、ロジスティックや基幹産業向けが全体の36.1%に相当する39億ドルで前年同期並みで推移、ネット会長によると世界経済の停滞で輸出が大きなインパクトを受けて7月は前月比11.9%、今年7ヶ月間では31.6%それぞれ減少している。
今年7ヶ月間の機械・装置の輸出は44億ドルで前年同期の64億ドルから大幅に落込んでおり、米国向けが全体の19%、アルゼンチン12.4%、オランダ6.3%、メキシコ5.7%、ヴェネズエラ向けは5.3%であった。(出所-AbimaqサイトのINFORMAQ No126 Setembro/2009)