ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)では、今年の国内の機械・装置販売は連邦政府による減税政策の適用やクレジット金利の低下にも関わらず、前年を下回ると予想している。
10月の機械・装置の資本財販売は前年同期比2.7%減少、今年10カ月間の販売は、前年同期比2.3%減少の664億8,000万レアル、業界の雇用は3.4%減少している。
今年10カ月間の業界の月間平均の設備投資稼働率は、7.5%と前年の月間平均の81.4%と比較して大幅に落ち込んでいるが、唯一レアル高の為替で貿易収支が僅かに改善している。
今年10カ月間の機械・装置の輸入は輸出を143億6,000万ドル上回っているが、前年同期比では貿易収支赤字は2.1%減少、昨年の貿易収支赤字は180億ドルであった。
連邦政府による社会保障院(INSS)の負担金の軽減政策や来年1月から適用される電力料金の引き下げによる生産コストの削減、金利低下など来年の国内経済の回復要因となっているために、業界では来年の国内販売は好調に推移すると予想している
設備投資用の機械・装置購入の投資持続プログラム(PSI)向けのBNDES銀行の金利は、市中銀行より低利の2.5%で今年12月まで適用されるにも関わらず、Abimaq工業会では来年3月までの延長を要請する。(2012年11月29日付けヴァロール紙)