2006年第1四半期の売上げ
2006年第1四半期の電気電子部門は前年同期比18%増加した。
部門 |
名目対前年同期比増加率 |
実質対前年同期比増加率 |
インフレ率 |
オートメーション |
0% |
-1% |
1% |
電気電子部品 |
-4% |
-5% |
1% |
工業用装置 |
8% |
7% |
1% |
電力(モーター、ジェネレーター) |
62% |
49% |
9% |
情報産業 |
31% |
31% |
0% |
建築用電気材料 |
7% |
6% |
1% |
電信・電話 |
15% |
14% |
1% |
家電 |
10% |
22% |
-9% |
Total |
18% |
18% |
0% |
電力(ジェネレーター、モーター)の実質増加率はトランスミッションや配電部門を中心に49%増加してトップ、これは2004年から2005年にかけて電力需要増加による電力送電部門の入札が行なわれテ、投資増加が大きく寄与している。
2005年12月に電力発電の入札が国家電力庁(Aneel)によって行なわれ、4億9000万レアルが配電部門以投資されるために、引続き電力部門は高い成長率を維持すると予想されている。
続いて情報産業が善意の暫定措置令で2500レアルまでのコンピューターに対して、社会統合基金(PIS)および社会保険融資納付金(Cofins)が免税、また1400レアルまでのコンピューターに対してファイナンスを促し、また連邦警察が正規市場活性化させるために闇市場の取締りを強化していることも、31%と大幅な増加に繋がっている。
家電の売上げが22%増加で電気電子部品売上げを押上げたが、ドル高で輸出が打撃を受け、更に中国を中心に輸入部品が増加した。第1四半期の電気電子部品輸出は6%下げたが、輸入は48%と大幅に増加した。
電信電話はセルラー電話の販売が好調で14%増加、国家電気通信庁(Anatel)は2006年3月にセルラー電話が9000万台を達成、またセルラー電話輸出も29%増加の5億8500万ドルを達成して、電気電子部門の輸出トップを維持している。また固定電話はインターネット活用でコスト削減が可能なIP電話への投資が増加している。
建築用電気材料は小規模住宅やリフォームの増加に伴い6%増加、大規模建設は伸び悩んでいたが、2月に建設不動産部門へのテコ入れとして、連邦政府は187億レアルのファイナンスを決定した。その上、建築材料のタイル、洗面用具、ガラス、塗料,電線など建設コストを下げるために工業製品税(IPI)を減税した。
資本財部門に繋がるオートメーション部門はマイナス1%、工業用装置7%、電気電子部品マイナス5%で、ドル安、コスト高や重税で伸び悩んだが、電気電子部門の調査対象の20%は第1四半期の売上げは目標を上回った。
電気電子部門の第1四半期の貿易収支
電気電子部門の第1四半期の貿易収支は前年同期比54%増加の47億1000万ドルの赤字を記録、輸出は15.1%増加したが、輸入が32.6%と大幅に増加して、赤字幅が拡大した。
最も赤字幅が大きかったのは対東南アジアで54億ドルの赤字を計上したが、対中国は20億ドルに達している。しかしラテンアメリカ統合連合(Aladi)諸国への輸出が全輸出の50%以上で22億ドル、貿易収支黒字が19億ドルを計上した。
2006年上半期の地域別輸出・輸入・貿易収支
貿易相手国/地域 |
US$ Milhões |
Exp |
Imp |
Saldo |
米国 |
946,3 |
1.303,6 |
(357,3) |
ラテンアメリカ統合連合Aladi (Total) |
2.225,7 |
319,0 |
1.906,6 |
- アルゼンチン |
801,5 |
102,4 |
699,0 |
- 他のAladi(アルゼンチンを除く) |
1.424,2 |
216,6 |
1.207,6 |
欧州連合 |
463,1 |
1.500,1 |
(1.037,0) |
東南アジア諸国(Total) |
200,3 |
5.581,2 |
(5.380,9) |
- 中国 |
72,5 |
2.050,9 |
(1.978,4) |
- 他の東南アジア諸国 |
127,8 |
3.530,3 |
(3.402,5) |
その他合計 |
439,6 |
279,6 |
160,0 |
Total |
4.275,0 |
8.983,5 |
(4.708,5) |
出所‐ブラジル電気電子工業会(Abinee) 2006年9月