今年第2四半期の米国並びにヨーロッパの鉄鋼販売は景気回復に伴って上昇に転じたが、ブラジル並びにラテンアメリカは減少しているために、鉄鋼メーカーのゲルダウ社は今年の投資計画の変更を余儀なくされている。
ゲルダウ社の年初の今年の投資計画は29億レアルであったにも関わらず、ブラジル国内の投資減少の影響を受けて24億レアルに下方修正、ブラジル国内の投資は全体の65%、海外の投資は35%となっている。
米国のテキサス州並びにミシガン州、ミネソタ州に所有する製鉄所の増産、メキシコに建設中で第4四半期から生産開始する製鉄所の建設は予定通り投資が継続される。
今年下半期の新興国の経済成長は、中近東やウクライナ紛争の影響で鉄鋼生産は低迷すると予想されているが、インド並びに中国の経済は堅調に伸びると予想されている。
今年下半期のブラジルの鉄鋼生産はアルゼンチン向け自動車輸出の低迷、ブラジル国内の農業機械の販売不振、新規住宅販売の減少などの影響で大幅な販売増加は見込めない。
先週、ゲルダウ社はサンパウロ州ソロカバ市の特殊圧延鋼の生産停止を発表、今年第2四半期のゲルダウ社の純益は前年同期比2.0%減少の3億9,300万レアルとなっている。(2014年7月31日付けヴァロール紙)