2月の鉄鋼商社の輸入鋼板の在庫は前月から5万1,000トン減少して110万トンと2.9カ月相当の在庫に減少、しかし昨年2月の76万4,000トンを45%上回っている。
世界金融危機後の世界の鉄鋼生産は大幅に減少、しかしブラジル国内の鉄鋼需要は急回復して国内メーカーの供給が追い付かなかったために、輸入鉄鋼製品が大量になだれ込んでいた。
しかし欧米やアジアの鉄鋼需要回復に伴って輸入鉄鋼製品が50%上昇している製品もあり、2月の熱間圧延鋼や冷間圧延鋼などの主な4種類の輸入鋼板は前年同月比37%減少の14万7,000トンまで減少している。
今年2カ月間の輸入鉄鋼製品は37%減少、昨年の4種類の輸入鋼板は中国や韓国からの輸入が中心となって370万トンと国内消費の14%と2009年の23.7%から減少している。
昨年12月初めの米国での圧延コイルはトン当たり600ドルであったが、今では950ドルまで上昇、フィアット社ではブラジルの鉄鋼メーカーの自動車向け鋼板の7%の値上げを容認している。
今年1月にブラジルの鉄鋼メーカーはデスカウントを中止、アルセロール・ミッタル社、CSN社並びにウジミナス社は4月から6%から10%の値上げを予定している。(2011年3月29日付けヴァロール紙)