連邦会計検査院(TCU)は今月29日に予定されているサンパウロ経由のリオ-カンピーナス間の高速鉄道建設の入札を韓国以外のコンソーシアムが入札の延長を希望しているために、要請を受け入れる可能性がでてきた。
高速鉄道建設予定地には人口密集地、環境保全指定地域やリオ-サンパウロ間の高度差が非常に大きいために難工事が予想、参加予定のコンソーシアムは予算見積もりに困難をきたしている。
サンパウロ州のロレーナ-ジャカレイ間の61キロメートルの予算は2億6,800万レアルとなっているが、入札参加コンソーシアムでは土壌が不安定なために数多くの鉄橋などの建設をする必要があるために、42億レアルかかると見込んでいる。
高速鉄道の総予算は330億レアルとなっているが、500億レアルでも採算を危ぶんでいる参加予定のコンソーシアムもある。
先週、スペイン、中国、ドイツ、韓国、フランス、日本の参加予定の代表団との間で説明会がもたれたが、2,000万レアルを調査に投資して用意周到な韓国以外は入札延長を要請していた。
ブラジル鉄道工業協会(Abifer)並びに鉄道・道路用機械・装置工業組合(Simefre)は国家陸路庁(ANTT)に入札の6ヵ月先延ばし要請レターを提出する。(2010年11月24日付けエスタード紙)