レアル通貨に対するドルの為替はR$4.00を突破して、ブラジルの機械・装置輸出の価格競争力上昇に結び付いているとブラジル機械・装置工業会(Abimaq)のジョゼ・ヴェローゾ会長は説明している。
今年7月のブラジル製機械・装置輸出向け納期は、価格競争力の上昇に伴って120日に達している一方で、Abimaq工業会では、為替の安定による機械・装置関連の貿易収支の均衡を望んでいる。
今年初め7か月間の機械・装置輸出は、前年同期比13.9%増加の54億8,000万ドルに達しており、今年の機械・装置輸出総額は、103億ドルと2012年に記録した110億ドルに接近すると予想している。
2017年の機械・装置輸出総額は、90億9,000万ドルで輸入総額を下回って貿易収支は赤字を記録、今年の機械・装置の貿易収支はドル高の為替にも関わらず、輸入金額が輸出金額を上回って貿易収支赤字が予想されている。
今年初め7か月間の機械・装置部門の純売上は、前年同期比4.7%増加の421億3,000万レアル、国産品販売は4.9%減少の227億6,000万レアル、ブラジル国内消費は10.5%増加の573億2,000万レアル、ブラジル機械・装置工業界の設備稼働率は、過去4年間で最高の77.3%に達している。
2017年の機械・装置部門の純売上は671億4,000万レアルであったが、今年は前年比7.0%をAbimaq工業会では予想している。(2018年8月29日付けヴァロール紙)