ラヴァ・ジャット作戦汚職問題によるゼネコン企業の入札参加停止の影響などを未だに引きずって、今年の建設重機械 (イエローライン)販売は壊滅的な打撃を受けている。
経済リセッションやテーメル新政権による財政削減による公共事業の軒並み停止などの影響で、今年の建設重機械 (イエローライン)販売は、前年比36.5%減少の8,700台に留まるとブラジル設備・メンテナンステクノロジー協会(Sobratema)では予想している。
2017年の建設重機械 (イエローライン)の販売は、インフラ整備コンセッションの収益率見直しによる入札再開や緩やかな国内経済の回復に伴って前年比6.6%増加の9,200台に達すると予想している。
2015年のイエローラインを含む油圧ショベル · ミニショベル · ブルドーザ · ホイールローダ · ダンプトラックなどの建設機械販売は、僅かに1万3,600台に留まったが、2010年~2014年の年間平均建設機械販売は3万台近くに達していた。
Sobratema協会では、今年の建設重機械販売は前年比45.1%減少の1万4,400台に留まると予想、しかし2017年はインフラ整備部門の入札再開で7.8%増加の1万5,500台を予想している。
ブラジルのインフラ整備部門投資が好調に推移していた数年前には、中国をはじめ外資系建設機械メーカーが競ってブラジルに進出していたが、経済リセッションの深刻化で昨年のブルドーザやダンプトラックなどの設備稼働率は40%以下に落ち込んでいた。(2016年11月10日付けヴァロール紙)