64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟している世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2020年5月の世界の粗鋼生産は、世界的なCOVID-19パンデミック危機の影響で、前年同月比マイナス8.7%の1億4,880万トンを記録している。
世界中の鉄鋼メーカーは、COVID-19パンデミック危機の影響で世界的な景気後退に元なう鉄鋼製品の需要減少に伴って減産を余儀なくされている。
一早くCOVID-19パンデミック危機から脱出した中国の今年5月の粗鋼生産は、前年同月比4.2%増加の9,230万トンと唯一増加を記録、ブラジルの粗鋼生産も国内需要並びに減産で22.6%減少の220万トンに留まっている。
今年5月の日本の粗鋼生産は31.8%減少の590万トン、インドも39.1%減少の580万トン、韓国は14.1%減少の540万トン、トルコは25.8%減少の230万トン、ヨーロッパ連合は26.8%減少の1,050万トンを記録している。