ブラジル資本の鉄鋼メーカーCSN社は米国のロシア資本OAO Severstal社の買収に失敗、米国資本のSteel Dynamics社並びに AK Steel社が同社を23億2,500万ドルで買収した。
リオ州ボルタ・レドンダ市に本社を置くCSN社はロシア資本OAO Severstal社の買収で鉄鋼生産が倍増する予定であったにも関わらず、また米国での鉄鋼メーカーの買収に失敗している。
昨年、CSN社は米国アラバマ州のThyssenKrupp社の買収で新日鐵住金株式会社並びにArcelorMittal 社のコンソーシアムと争っていたが、買収に失敗している。
ロシア資本OAO Severstal社はミシガン州とミシシッピー州に製鉄所を擁して資産価格は15億ドル以上と見込まれており、買収に失敗したCSN社は米国のインジアナ州に年間80万トンの冷間圧延鋼板並びに亜鉛メッキ鋼板を生産する製鉄所を擁している。
2013年のCSN社のブラジル国内の粗鋼生産は主に鋼板を生産して450万トン、同社はゲルダウ社並びにArcelorMittal 社が大きなマーケットシェアを争っている棒鋼市場に積極的に参入を予定、ドイツでの棒鋼生産を含めると年間750万トンの鉄鋼製品を生産している。(2014年7月23日付けエスタード紙)