エンブラエル・デフェーザ&セグランサが18日、パリで、西アフリカのガーナ共和国空軍から5機のA-29スーペル・トゥッカーノを受注したと発表した。契約額は明らかにされていないが、推定で1億ドルと見られている。
今回の契約は広範囲なロジスティクス支援に加え、陸上でのパイロットのトレーニングシステムも含まれる。パリ航空ショーで同社のジャクソン・シュナイダー社長は、「ガーナ空軍は、A-29を自律的に運用することが可能になる」とコメントした。国境監視と対地攻撃、戦闘支援といった任務を担うエンブラエル製ターボプロップの機販売で、ガーナは、アフリカ大陸としては5番目の市場になった。
また同社は先週にも、同じくパリ航空ショーでマリ共和国から6機を受注、推定契約額は1億1,000万ドル。この外にもアフリカでは、アンゴラとモーリタニア、ブルキナファソがA-29を運用している。世界的にみると、エンブラエル製戦闘機を運用する国は、12か国を数える。
これらの空軍の確定注文数は210機である。スーペル・トゥッカーノは、130種類の武器を装備可能。10年間でこれらの期待は合計23万0,500時間のフライトを重ねており、この内3万時間は戦闘活動である。
パリ航空ショーの会期中、エンブラエルは、中国の多彩貴州航空とE-190を最大17機販売する契約も交わしている。オプションをすべて行使した場合の取引額は、8億3,400万ドル以上に達する。最初のE-190は、20115年末に引き渡す。
なお、エンブラエルは15日にも、エアキャッスル航空から次世代ジェット機E-jet2シリーズを合計25機受注している。この内訳は、E-190が15モデル、E-195が10モデル。同社はさらに同数を調達するオプションが与えられている。(2015年6月19日付けエスタード紙)