中国資本の重機メーカーSany社は、ブラジルの国内経済の停滞の影響で重機生産開始が大幅に遅れているが、サンパウロ州ジャカレイ市に年内に重機生産工場の建設を開始する。
ジャカレイ市の重機生産工場の完成は2016年になると予想されており、2020年から本格的な生産開始でマーケットシェアを10%まで引き上げる計画を立てている。
重機工場が完成する2016年までは中国からの輸入部品をサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス市の組み立て工場で完成品にして販売を継続するが、今年の第4四半期から港湾向けの重機の販売も予定している。
Sany社はブラジル国内での重機販売を2007年に開始、昨年のブラジル国内のクレーンのマーケットシェアは37%を占めたにも関わらず、ブルドーザのマーケットシェアは僅かに5.0%とキャタピラー社やコマツ社に大幅な遅れを取っている。
Sany社はサンパウロ州ジャカレイ市の重機生産工場に総額3億ドルの投資を予定、同社は中国以外ではすでに米国並びにドイツ、インドで重機を生産している。(2014年8月28日付けヴァロール紙)