ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、第3四半期の機械・装置の輸入はレアル高の為替にも関わらず、ブラジル国内のマーケットシェアの60%を占めて前年同期の53.57%から大幅に上昇している。
今年10カ月間の設備投資向けブラジル国内の機械・装置の販売は、前年同期比14.6%減少の367億レアルに留まっており、特に鉄鋼並びに鉱業、紙・パルプ部門などの設備投資が先延ばしされている。
サンパウロ州ピラシカーバ市のキャタピラー社の在庫が販売不振で大幅に増加、在庫調整のために300人の希望退職者を募集、また今後3カ月間に亘って400人の従業員を対象にレイオフを実施する。
過去10カ月間の機械・装置などの資本財の販売は、前年同期比1.9%と僅かに増加の943億レアルを記録しているが、その60%は輸入品が占めている。
また過去10カ月間の製造業部門の設備稼働率は、過去平均の81.4%から大幅減少の75.0%に留まっており、過去40年間では最低の設備稼働率となっているために、設備投資の更新による競争力強化が急がれている。(2012年12月2日付けエスタード紙)