サンパウロ市並びにモジ・ダス・クルーゼス市の金属労連は企業側が提示した7.5%から8.5%のサラリー調整を拒否して、10%の調整を要求、企業側が11月4日までに組合側が要求しているサラリー調整に相当する賃金引き上げを行わない場合には、7日から無期限ストに突入する。
組合側ではサラリー10%の引上げ並びに1週間の労働時間を40時間に短縮、全ての従業員に対する従業員利益分配金(PLR)並びに180日の産休を要求している。
サンパウロ市並びにモジ・ダス・クルーゼス市の金属労連傘下には27万人が加盟、サンパウロ州金属労連やフォルサ・シンジカルなど53組合が支持している。
組合側では今年の国内総生産(GDP)伸び率が3.5%から4.0%と予想されているために、企業側は実質賃金5.0%の引上げは充分可能と見込んでいるために、10%のサラリー調整を企業側に要求している。
しかし企業側では9月の自動車生産は前月比19.7%と大幅に下落、10月初めにはワーゲン社、フィアット並びにGM社では生産調整のために、集団休暇を採用して在庫調整を行っており、組合側とのサラリー調整が難航している。(2011年10月31日付けエスタード紙)