ブラジル鉄鋼院(IABr)の調査によると7月の粗鋼生産は3月末に終了した自動車向け工業製品税(IPI)の減税政策の影響を受けて、需要が減少してきた影響で前月比0.1%減少の290万トン、粗鋼販売は前月比6.3%減少の190万トンと減少している。
7月の鉄鋼製品の国内販売は前月比では減少、しかし前年同月比では31.3%と大幅に増加、今年7カ月間の粗鋼販売は前年同期比52.3%増加の1,270万トンと大幅に回復している。
7月の圧延鋼生産は前月比4.7%増加の240万トン、前年同月比では28.6%増加、今年7カ月間の粗鋼生産は47.3%増加の1,920万トン、圧延鋼生産は53.7%増加している。
7月の粗鋼輸出は前年同月比35%減少の50万1,800トン、圧延鋼の輸出は48.8%減少の18万4,800トンとそれぞれ大幅に落ち込んでいる。
しかし7月の粗鋼輸入は国内価格よりも安価であるために大幅増加の53万2,800トン、金額では4億9480万ドル、今年7カ月間では前年同期比152.2%増加の330万トンに達している。(2010年8月31日付けエスタード紙)