今月中旬から大手鉄鋼メーカーは自社の鉄鋼製品を平均5.0%~8.0%値上げをすると発表、初めにアルセロール・ミッタル社は年間契約を行っていない自動車メーカー向けの鋼板の値上げを開始する
アルセロール・ミッタル社の鋼板の値上げに続いてウジミナス社並びにゲルダウ社、ナショナル製鉄所(CSN)も続いて値上げを実施すると予想されており、鉄鋼メーカーの値上げの発表で昨日のCSNの株価は6.8%上昇、ゲルダウは11.12%上昇、ウジミナスは4.89%上昇している。
昨年10月から鉄鋼メーカーと自動車メーカーは値上げ交渉を続けてきたが、鉄鋼メーカーは12%前後の値上げを要求、しかし昨年の新車販売は前年比7.2%減少、また在庫が高止まりしているために自動車メーカーは3.0%~5.0%の値上げ交渉を続けていた。
昨日、ワーゲン社はサンパウロ市近郊のサン・ベルナルド・ド・カンポス工場の従業員800人の解雇を発表、他の自動車メーカーはワーゲン社に追従する可能性も否定できない。
今年初めからゲルダウ社はトラック・バス並びに石油・ガス開発、風力発電、機械・装置向けの特殊鋼の価格を10%値上げしているとゴールドマン・サックスのアナリストは説明している。
またゲルダウは今年第1四半期に建設部門向けの棒鋼の価格を5.0%~10.0%値上げするとゴールドマン・サックスのアナリストは予想している。(2015年1月7日付けヴァロール紙)