2014年のワールドカップ並びに2016年のオリンピック、大型水力発電所、道路、港湾などブラジルのインフラ部門への投資拡大が見込まれるために、中国や韓国の建設機械会社は、先を争ってブラジルに進出してきている。
BMC社は、中国資本 Zoomlion社と共同でサンパウロ州との州境のミナス州エストレマ市でコンクリート関連のスライドバルブ、ミニショベル、杭打ち機、ミキサートラックなどの建設機械工場を建設、投資総額は4,000万レアル、BMC社は40%、中国資本 Zoomlion社は60%を投資する。
BMC社は、2010年に中国資本XCMG社とエスピリット・サント州で建設機械工場の建設で調印していたにも関わらず、BMC社は、条件が折り合わないために2か月後に現代重工と契約した。
イタチアイア市の現代重工の工場には、ブラジル資本のBMC社が25%資本参加して営業部門を担当、同工場の直接雇用は500人、BMC社のフェリッペ・カヴァリエリ社長が製品は国内並びにラテンアメリカ向けにも輸出、また社会経済開発銀行 (BNDES)から融資を受けるため、国産化比率を60%まで挙げる必要があるために、国内の部品メーカーから供給を受ける予定となっていると説明した。
現代重工はリオ州が工場誘致のために提供した優遇税制に従って、約1億8,000万レアルを投資してアジア以外では初めて生産工場を建設、2013年初めからの操業開始でブルドーザー、フロントショベル機の生産を予定している。(2012年6月13日付けエスタード紙)