国家陸路庁(ANTT)は今月29日に予定していた高速鉄道計画の国際入札を日本やフランスのコンソーシアムはリスクが過大との懸念から応札を見送る方針を固めて、韓国の企業連合だけが応札する準備ができていたが、来年4月11日に延期すると発表した。
来年4月29日にBM&FBovespa(サンパウロ証券取引所)で落札企業が発表されるが、ANTTでは入札延期によって韓国コンソーシアム以外にも複数の応札を期待している。
この高速鉄道は世界の高速鉄道建設プロジェクトの中でも有数の大型案件であり、世界各国からの応札が見込まれていたが、ブラジル側が提示した条件をめぐって採算性などに疑問視されて、複数のコンソーシアムが撤退を表明していた。
韓国は1年前からこの高速鉄道の入札のためにプロジェクトを組んで準備を整えており、韓国並びにブラジルから22企業がコンソーシアムに参加する予定であった。(2010年11月27日付けエスタード紙)