ゲルダウ社はワールドカップやオリンピック開催に伴ってブラジル国内の空港、ホテル、エネルギーや通信部門関連するインフラ整備プロジェクトの拡大に伴って、建材用棒鋼の大型需要を見込んでリオ州サンタ・クルース市のCosigua製鉄所の棒鋼生産を180万トンに引上げるために、24億7,000万レアルの投資を予定している。
建材用棒鋼では競合するアルセロール・ミッタル社がすでにミナス州のジョアン・モンレヴァーデ製鉄所での増産を発表、またゲルダウ社は鋼線や鋼板生産用設備投資を予定している。
昨年のブラジルの鉄鋼生産は前年比11%増加、今年は6%から7%増加を予想、しかし鉄鋼メーカーではオーストラリアの洪水被害による石炭輸出量の減少や鉄鉱石のコモディティ価格の高騰で鉄鋼メーカーのコスト上昇が企業努力では吸収しきれないために、製品価格への転嫁が余儀なくされている。
ゲルダウの今後数年間の投資額は100億レアルを上回り、投資総額の50%は社会経済開発銀行(BNDES)から調達、残りは自己資金を予定している。(2011年3月3日付けエスタード紙)