ウジミナス社のジュリアン・エグレン社長は、今年の同社の鉄鋼製品販売は600万トン~650万トンを予想、第3四半期の鉄鋼製品販売は前四半期を少し下回る160万トンであった。
昨年の第3四半期の鉄鋼製品輸出は全体の28%であったにも関わらず、今年の第3四半期の鉄鋼製品輸出は、ヨーロッパの債務危機や米国の景気回復の遅れの影響で、世界的に鉄鋼製品の需要が落ち込んでいるために僅かに7.0%に留まっている。
レアル高の影響で鉄鋼製品の輸入が拡大してきているが、特に南アフリカ並びに中国、韓国、ウクライナからの輸入厚板に対して連邦政府が輸入付加税をかけているために、厚板の輸入に歯止めがかかっている。
ブラジル国内の鉄鋼製品の需要は、連邦政府が牽引しているインフラ整備、岩塩層下(プレソルト)石油・天然ガス、経済成長加速プログラム(PAC)などに今後数年に亘って大きな需要が見込まれている。
ウジミナスの第3四半期の純益は、7,050万レアルと前年同期の1億4,330万レアルの赤字から大幅に改善、第3四半期の売上は前年同期比5.7%減少の31億9,700万レアルであった。
第3四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので他人資本を含む資本に対して、どの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示すEBITDAは5億3,450万レアルとなっている。(2013年10月31日付けヴァロール紙)