自動車部門の販売不振や建設業界の鉄鋼需要の減少、レアル通貨に対するドルの為替の高騰などの要因で、国内鉄鋼メーカーの収益率は軒並み圧迫されて大幅に減少してきている。
また中国の国内成長率の伸び率減少に伴って鉄鉱石需要の減少にも関わらず、ブラジルのヴァーレ社並びにオーストラリアのリオ・チント社、BHP Billiton社の鉄鉱石の供給過剰の影響で鉄鉱石供給が需要を上回っているために、鉄鉱石の国際コモディティ価格が大幅に減少している。
ウジミナス社の第3四半期の純益は2,440万レアルの赤字を計上しているが、昨年の第3四半期の純益は1億2,460万レアルの黒字を計上、今年の第3四半期の鉄鋼生産は前年同期比10.5%減少の140万トンとなっている。
ゲルダウ社並びにウジミナス社は鉄鉱石生産向け投資の縮小を余儀なくされており、シティバンクの国際コモディティ担当は2015年~2016年の鉄鉱石の国際コモディティ価格は現在の1トン当たり80ドルが65ドルに減少すると予想、最悪の場合は50ドルまで下落する可能性があると予想している。
ゲルダウ社は現在の鉄鉱石生産1,150万トンを2016年には1,800万トン、2020年には2,400万トンまで引き上げる計画であったにも関わらず、世界的な鉄鉱石の供給過剰で計画の見直しを余儀なくされている。(2014年11月15日付けエスタード紙)