ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)の石油・天然ガス開発セクターへ機械・装置を供給しているサプライヤー企業60社は、ペトロブラス石油公社関連の支払い遅延や機械・装置納入に問題が発生しているために21日に会合を開いた。
会合に参加した企業として大手のシーメンス社やWEG 社以外にも中小企業のMetroval社や AZ Armaturen社が参加、Abimaq工業会ではペトロブラスのグラッサ・フォスター総裁との話し合いを要請、2月初めの会合開催の約束を取り付けた。
ペトロブラス石油公社関連の連邦警察の特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」の大手ゼネコンへの汚職捜査の影響で、石油・天然ガス開発プロジェクトに参加している大手ゼネコンがサプライヤーへの支払い遅延や機械・装置の納入に問題が発生している。
サプライヤーに対する支払い遅延は8万レアルから3,000万レアルとなっており、特に肥料工場UFN社並びに石油コンビナート Comperj 社、Abreu e Lima社の請負企業への支払い遅延が目立っている。
バルブメーカーのFetterolf社では、Alumini 社並びにCoeg社からの400万レアルの支払い遅延で従業員150人のうち90人の解雇を余儀なくされている。
昨年の石油・天然ガス開発向けの機械・装置の売上は僅かに80億レアルと国産品の比率が下がってきているとブラジル機械・装置工業会(Abimaq)では危惧している。(2015年1月23日付けヴァロール紙)