ブラジル鉄鋼院(IABr)は、2014年の鉄鋼生産は、在庫調整による鉄鋼製品の輸入の減少並びに欧米の景気回復に伴う鉄鋼製品の輸出増加などの要因で、今年を4.4%上回ると予想している。
今年のブラジル国内の鉄鋼製品販売は2,291万トンを予想、2014年のブラジル国内の鉄鋼製品販売は2,392万トンを予想、工業製品税(IPI)減税政策が今年末で終了するために来年の新車販売の大幅な増加は期待できないにも関わらず、建設部門が好調に推移しているために、鉄鋼製品の生産は増加すると予想している。
ブラジル鉄鋼院は、レアル通貨に対するドルの為替の上昇でブラジルの鉄鋼製品の価格競争力は上昇しなければならないにも関わらず、ドルの為替の上昇比率には及んでいない。
今年のブラジルの鉄鋼製品輸入は中国を中心に569万トン、鉄鋼製品輸出は292万トン、鉄鋼製品の貿易収支は276万トンの赤字計上を予想、昨年の鉄鋼製品の貿易収支赤字197万トンから更に上昇すると予想されている。
アルセロール・ミッタル ツバロン社のベンジャミン・マリオ・バプチスタ社長は、エスピリット・サント州のツバロン製鉄所の第3高炉の再稼働を予定、2008年の金融危機以来の再稼働となり、今後3か月後には3高炉がすべて稼働するために、年間生産が750万トンとなる。(2013年11月28日付けヴァロール紙)