今年初めにブラジル鉄鋼院(IABr)は、今年のブラジルの鉄鋼生産は前年比5.8%増加の3,651万トンを予想していたが、中国の国内総生産の下方修正やヨーロッパの財政危機などの要因で国内外の鉄鋼需要が減少するために、昨年並みの3,449万トンに下方修正している。
現在の世界の鉄鋼生産は需要を6億トン上回っているために、ブラジル国内の7月までの鉄鋼生産は、前年同期比16.9%減少しているとIABr鉄鋼院のマルコ・ポーロ・デ・メロ・ロペス会長は説明している。
今年のブラジル国内の鉄鋼販売は前年比5.3%増加の2,270万トンを予想、レアルに対するドル高の為替で今年の鉄鋼製品の輸出は前年比13%増加の850万トンが見込まれている。
今年7月までの世界の鉄鋼生産は中国が牽引して前年同期比2.0%増加の9億2,164万トン、7月の中国の鉄鋼生産は前年同月比6.2%増加の6,550万トンを記録している。
7月の日本の鉄鋼生産は前年同月比0.5%増加の930万トン、韓国は5.8%減少の560万トン、米国は3.3%増加の760万トン、ドイツは5.4%減少の340万トン、7月の鉄鋼業界の平均設備稼働率は6月の79.2%から76.8%と大幅に減少している。(2013年8月21日付けヴァロール紙)