ブラジル機械・装置工業会(Abimaq)の発表によると、4月のブラジル国内の機械・装置の販売は前月比4.2%増加の68億レアルを記録、また前年同月比4.6%増加して緩やかな設備投資の回復傾向を示している。
国家原油庁(ANP)による石油・天然ガスの入札開始で、原油開発向け機械・装置用の設備投資の拡大が期待できるが、業界の販売増加は2014年から開始するとAbimaq工業会のマリオ・ベルナルジーニ氏は説明している。
国産の機械・装置の売上は、輸入製品に席巻されて益々マーケットシェアを落としており、特に価格が非常に安い中国製の機械・装置の輸入が急増、2007年の中国製機械・装置のマーケットシェアは8.2%であったが、今では16.8%まで増加している。
Abimaq工業会では、貿易協議所(Camex)に10から15カテゴリーの輸入機械・装置に対する関税の引き上げを要請、今年4カ月間の輸入機械・装置は前年同期比6.2%増加の106億ドルに達している。
一方で今年4カ月間のブラジル製機械・装置の輸出は、前年同期比18.5%減少の34億ドル、貿易収支赤字は24.4%増加の72億ドルに達しており、今年4カ月間の機械・装置業界の販売は8.2%減少の238億レアルに留まっている。(2013年5月28日付けヴァロール紙)