フランス、ドイツ、日本や韓国がサンパウロとリオを結ぶ高速鉄道入札に参加すると見込まれているが、連邦政府が計算している年間利用客640万人では採算が取れないために、最低でも2,000万人の利用客が必要と見込んでいる。
また参加予定のコンセッションは建設予定額346億レアルがコストに見合わない非現実的な価格であり、キロメートル当たりの建設費は3,340万ドルと他国の3,500万ドル-7,000万ドルの最低額にも達していない。
建設工事にはリオから急勾配の山脈、人口密集地帯での立ち退き、数多いトンネルや架橋などプロジェクト総額の52%に相当する178億レアルをあてがわれているが、コンセッションにとっては非常にコスト高となる。
リオーサンパウロ間の料金は1キロメートル当たり0.27ドル相当で最高199レアルに制限されているが、世界でも最も交通料金の高い日本は0.25ドルであるために、利用客の大きな需要が見込めない
またジョゼ・セーラ大統領候補はこの高速鉄道建設を批判しており、第二次選挙でセーラ候補が当選した場合のプロジェクトの行方が不明確になっている。(2010年10月7日付けヴァロール紙)