化学品部会資料 (原稿)
皆さん今日は。化学部会でございます。化学部会は16社14分野ございまして、色々なものがございますので、一貫して言えないのが辛い所です。
筆記具。これはパイロットさんとペンテルさんです。上期の回顧。経済危機を脱したか、Noという返事でございます。昨年の同期に比べまして売上が減少、でも利益は増加したということですが、景気の悪化が売上減につながっていると。
基本的に上期は年間売上の大体4割前後ということで、メインは下期の展望にかかっていると。当然のことながら、売上も増加、利益も増加。これはですね、9月に筆記具のフェアーがあって、その時に全国のディーラー、ディストリビューターが集まってきてその場で大体今年の売上が決まってしまうらしいです。それで9月以降の売上、それに1月以降の新学期を期待していると。
次は写真材、先ほどもありましたデジカメです。これは富士フィルムさんです。上期の回顧。経済危機とは無関係である、まあほとんど関係ないという言い方ですかね。売上は7%減で、利益は大幅減と。当然のことながら予測以下でございます。
デジカメ市場はまだまだ伸びると。それからフォトアルバム市場といいますか、これはプリント用紙だと思います。この分野が伸張していると。昨年来から値上げをやろうと思っていたのに上手いこと値上げが浸透できなかったというのと、それから需給ですね、注文があるのに物がなかったと。上手くかみ合わなかったという点で売上・利益ともに予想以下であったと。
下期はどう見るかというと、当然のことながら増加ですね。上期と比較でございますから増加します。それから季節変動と言いますと、まあ皆さん期待でしょうけれども、クリスマスがございますからやっぱり物が出ると。そういうお祭りには必ず写真が来ますので、カラー印刷紙、それからカメラの販売が堅調だと。残念なことには、値上げが積み残しが残っているし、まあ想像つくと思いますがフィルム市場はほぼ下降の一途をたどっていると、こういうことでございます。
次は高級化粧品。これは資生堂さんです。これも経済危機とは無関係と。まあご存知の通り安物市場ではなくて高級というのがついておりますから、富裕者層だけに絞っておると。しかもリオ・デ・ジャネイロとサンパウロのお金持ちの方々、まあ当然のことながら女性ですから、ブラジルの女性は経済危機なんか全然見向きもせずにジャンジャン買ってくれるということです。
それから下期はですね、大幅増加というのは、実を言いますと1600%と書いてあったんです。1600%です。上期と比べてですね。当然のことながらクリスマスということでこういう高級化粧品に張り込んでくれるのを期待しているということです。
どこの企業も同じだと思うんですけども、為替レートは大体2前後で安定してくれればというのは、商工会議所の皆さん同じ考えだと思います。
次は一般医薬品。これは久光製薬さん、サロンパス、消炎発布剤です。これも経済危機とは無関係。昨年までサロンパスカップをやって知名度が上がったと。今年からはもうやらないそうです。前年同期比売上は増加と、利益は昨年の上期と変わらずでほぼ予想通りであると。商品カテゴリーというのは、いわゆる消炎発布剤というんですかね、その市場規模が大体年率で毎年10%ずつくらい拡大していると。
下期はどうかというのは、これも売上・利益ともに変わらないと。市場の拡大傾向は続くと、ただAnvisaのですね、薬事法改訂による制約と。前回も言いましたけども、もう「良く効きますよ」というようなコマーシャルは禁止になったそうなんですが、さらにですね、人体を使って、例えばサロンパスを貼るとかというのがダメになったそうなんです。だから今はですね、サロンパスをマネキンに貼ると、こういう風なことしかできないと、こういう規制がされていると。
次は家庭防疫薬。これはエアゾールの原料です。経済危機を脱したか、これは全然ダメでございます。昨年の同期と比べまして、まず気候が、雨が多くて気温が低いですから、保険じゃないですけども、雨が多かったら自動車事故が増えるというお話もございましたけども、低温ですと蚊の発生が少ないということで、蚊を退治するエアゾールの原料および製品の在庫が積み重なってきていると。それからデング熱の流行が減ったのはプラスと書いていいのかマイナスと書いていいのか分かりませんので、デング熱の発症が少ないということで、イコールこれは蚊の発生が少ないとうことです。
下期の展望は、上期比当然のことながら売上も利益も増加といいますか、需要期にかかりますので、段々暖かくなってまいりますので増加を期待しておりますけども、残念ながら上期からの在庫品ですね、ございます。それで、あまり大増加は、大幅増加は期待できないと。これも賞味期限じゃないですけども、エアゾールは2年間の有効期限がございますので、そろそろ大売出しがあるかと思います。
今度は農薬。上期は、昨年同期はアグロと自動車関係は化学品でも素材にせよ末端の製品にせよ快進撃でございますと言ったんですけども、農業関係はほぼ経済危機には関係ないと。前年同期比、これは増加および減少となっていますが、原体販売、これはエアゾールの有効成分も同じですが、農薬の原体というのは今、日本からドラム缶に入れて持って来る訳ですね。
この会社が4社、それからそれをこちらで製剤しましてレディ・トゥー・ユースにして出している製剤会社というのが2社ございます。その製剤会社の方は増加、原体販売会社は減少、売上も同様でございます。その品揃えの拡大というのは、いわゆる製剤にして農家に売る会社の方は品揃えの拡大それからレアル安になったのでプラス要因と
。それから下の方に書いてあります市場はマイナス成長。昨年度は70億ドルございましたが、今年はほぼ10億ドル近い減の63億ドルと見込まれてます。それから結構棉栽培というのは少なくなってきておりますが、後で繊維業界の方からもあると思います。
棉業界というのはですね、虫も活躍してくれますので、非常に農薬の投下量が高いんです。この棉栽培面積が減少しますと、棉用の農薬を持っている会社が多くございまして、売上の減少に即つながっていくと。
それからジェネリック、それから中国品というのはよく聞く、他の業界でも聞く話でございます。下期。下期は小売、いわゆる製剤・小売方面では需要期に来ますので、販売は増と。それから利益は、上期も非常に高い利益を上げておりますし、横ばいであると。
それから原体販売につきましては、これは非需要期に当たりますので売上・利益ともに減少していくと。マイナス要因は皆、昨年度が良すぎたと。それから不安定な為替、それから作付け面積、棉栽培なんかが減ると大きな打撃を受けるということがございます。
貿易部会の方で大豆の生産は上がっているとありましたけども、残念ながら大豆はそんなに農薬は使わないんですね。除草剤がほぼです。で、大体2200万ヘクタールありますから、日本の本州全部が大豆畑と思っていただければ、マーケットとしてはものすごくでかいということです。
肥料。これはもう想像がつくと思います。もう全然ダメですと。もう悲鳴で、部会にも参加されませんでした。下期はですね、当然この上期の分を取り返すというのと、それから暖かくなって雨が降ってきて、作付けがされる訳でございますから、売上も利益も増加だと。当然需要期に入りますから、増加・増収を見込んでいると。
次は種です。ついでに、昔は食料分野か何かにあったそうなんですが、農業という締めくくり、アグリという切り口で種子分野も一緒にどうですかということでこちらに入ってもらいました。経済危機もこれは無関係だと。売上は23%増加、まあ利益はそんなに上がらなかったと。
東北伯向けメロンの販売、メロンの種ですね、このできたメロンはこっちに来なくてヨーロッパに行っているんです。輸出されています。それからパパイヤの種子、これはフェイラなんかで売っているどでかいやつがありますね、そういうのとは全然違いまして、日本で見られるような小さな丸い種だそうです。
下期をどう見るかと。売上・利益ともに前期と同様変わらないと、これは良いという意味でございます。主力商品の玉葱ですね、タキイさんですこれは。タキイの野菜種子は有名でございますから。それからキャベツの種子のシェアーアップ。ここでも出てきます、大体2レアルプラスマイナスの為替が一番ありがたいなというのが、タキイさんも同じような意見であります。
次は飼料添加物。これはトウモロコシ、鶏のえさの中に入れるアミノ酸です。上期の回顧。売上・利益ともに惨憺たる状況です。というのは、これは昨年度の上期が快進撃でございまして、倍倍といいますか、前は赤字だったんですけど、大黒になりまして、値上げも3倍くらいの値上げをしまして、いらんなら買わんでもよろしいと、そのぐらい行けということが上手いこと行きましたんで昨年はプラスになったんですが、それと比較しますとまあ惨憺たる状況であるということです。
下期をどう見るか。上期がこれだでひどい目にあって、下期も同じであれば、まあ私どもの会社でございますけども、私はクビになるということで、見込みだけは売上も増収増益といかないとクビ切られます。
それから、これはコモディティでございまして、世界中で4社あるんですけどもその会社の供給量が随分制限されてきたというのが、製造をやめているとか、中止しているとかいうのがございまして、玉の取り合いになるということがございます。ただし、これは日本からここまで持ってくる間、いかにも遠ございまして、キロあたり5ドルとか6ドルくらいの品物が船に積んできて動かすと結構手間隙、ロジスティックスの経費がかかりますので、儲けはあまりたいしたことはございません。残念ながら。
また片っ方でですね、トウモロコシの値段が下がると、農薬業界は困る訳ですけども、この飼料添加物におきましてはプラスの追い風要因になります。というのが、トウモロコシがほとんどの鶏のえさを占める訳です。そこが安くなってくると、他に添加物を入れる余白が出てくる訳です。ですから少々高くても買って、良い卵、良い卵というのはちょっと逸れますけど殻が固い方が良いんだそうです。
これは昔ながらですね、輸送ロジスティックスが問題ありましたし、遠くから持ってこないといけないから途中で割れたら困ると。だから殻の厚さがまず第一だと。それから二番目に黄身がぷっくりこう高いと、こういうのが良いんだそうです。バストスに行かれましたか。大部総領事は行かれましたね。あそこは住友化学カップも品評会に出しております。
今度は素材に移りまして、プラスチック樹脂用着色剤です。これは経済危機の影響をもろに受けて、大幅にダウンと。これは、W期と言うんですか、1,2月低調3-5月上回って、また6月でダウンしたと。こういう目にあいました。それから下期の展望は、少しは良くなるであろうと。マイナス要因は別といたしまして、努力として新規顧客の開発、適正利潤の徹底化、そして人員削減もせなあかんと。
次まいりまして、接着剤です。ここも末端用の瞬間接着剤と、それから工業製品用のねじなんかが取れないようにつける接着剤という品目だそうです。売上も利益も下がり、まあ売上が下がることは予想していたけども、利益が予想以上に悪かったと。で、電子InvoiceだとかSubstituicao税の影響というのは電気電子の方でも言われた通りです。
下期の展望としましては、上期比やっぱり伸びてもらわないと困るというのはここも同様でございます。工業生産の復調、それからIPIの減税継続等プラス要因もあって、マイナス要因にもIPIの減少というのが挙がってますけども、皆さんお分かりいただけると思います。矛盾したことを書いておりますけども、お分かりいただけると思います。
昨年からでしたかね、やられてます大塚化学さんのポレオルフィン発砲体、早い話スポンジだそうです。上期の回顧。経済危機を脱したか、Noだと。売上は、マイナス36%ですか、それから利益は60%アップしたと。これは生産コスト、ものすごい合理化ができたと。早い話、前がひどかったと仰ってました。
それから原材料費の低下。下期はどう見るか。売上は50%は上がるだろうと。利益はこれだけ上期で上がっている訳ですから、変わらない。良いということです。生産性の改善と販売数量の回復を見込んでいると。
ロジンです。これは松脂から作るシーリング剤だとか、テレピンオイルだとかそういうものを抽出されているところです。上期は、売上は減少したけども、利益は増加したと。原因はこういうことですけども。
下期の見込みはですね、売上・利益とも10%増加だと。新製品の拡販、先ほど紙パルプの方はあまり期待できないんじゃないかということでございましたけども、シール剤というのは紙にインクが散らないように入れる薬を松脂から作るそうで、紙パルプの上昇を期待していると。あとは商社ですけども、まあ想像できると思いますが、予想通り減少であると。下期は増えてもらわなきゃ困るということです。ただ日本向けの輸出回復の見通しは立たないというのが、2社ですけど2社とも仰っていました。
化学部会総合で、16社14分野の上期の回顧。経済危機を脱したか、Noが9分野。関係ないというのが5分野。それから売上プラスがほんの少しと、マイナスがやっぱり大きいと。
プラスマイナス、これは農薬の部分でプラスの所があってマイナスの所もあったという意味です。利益が、下がったというのが半分ですね。で、下期の展望は、売上プラスになってもらわなきゃ困ると、最悪でもプラスマイナス変わらずという所。まあこれでマイナスになったら悲劇だと。利益も上がってもらわなきゃ、上期と比較してですから上がってもらわないと困るし、まあ横ばいでも30%、まあ下がるということは絶対あってはならないと、こういう見込みでございます。以上でございます。時間オーバーしましてすいません。
司会
多分野にわたりご説明いただき有難うございました。それでは次に参ります。食品部会齋藤部会長よろしくお願いいたします。