機械金属部会 相原良彦部会長
機械金属部会の相原です。よろしくお願いします。我々機械金属部会はですね、約70社ぐらいが入っていまして、そのうち20社からですね、いただいたレポートをまとめています。
ここに書いていますように、業種分野が非常に多くて、まとめようが中々難しいんですけども、ただ言えるのは、どちらかというと上流部門と言うんですかね、自動車さんとか家電さんが下流といいますと、その下流の方が元気じゃないとどうしても上流は設備投資とか色んなものが出てこないということで、ちょっとあまり景気の良い話はできないんですけども、ただちょっと明るいニュースとしましては、弊社のことで恐縮なんですけど地下鉄を取れたことが唯一明るいかなと思っていますので、まあこれが次につながればと思っています。それでは機械金属部会の上期の回顧と下期の展望についてご説明いたします。次お願いします。
鉄鋼部門ですけども、まず上期の回顧。ワールドカップの影響でですね、自動車とか家電、農業器具などの鋼材需要がですね、まあ一時的に低迷していると。ただ一方では輸入材は増加していると。第1クォーターはまあまま良かったんですけども、先程からちょっと話がありましたように、第2クォーター以降非常にちょっと悪かったという状況でございます。
国内の粗鋼生産量ですけども、1670万トンということで、前年比1.5%減と。ただ一番最近の情報だとこれよりちょっと下がっているという状況です。それから鋼材の見掛消費量ですけども、これは1270万トンということで、前年比これまた2.3%減という状況でございます。
それから鋼材輸出ですね。これにつきましても392万トンということで、前年比11.5%減ということになっております。これはブラジル国内向け供給が優先されたということで、輸出は減っていると。ただ第2クォーターに関しましてはちょっと増加傾向にあるということでございます。
それから鋼材の輸入の方ですけども、200万トンということで、前年比18%増ということでございます。特に建材と自動車用のですね、メッキ材が伸びているということです。輸入国別でいうと中国が67.6%ということで断トツということになっております。次お願いします。
下期の展望ですけども、まあ先程から出ていますように、自動車産業とかですね、建産機業界、さらに建築業界ともにですね、このあと今年も非常に厳しいという見方になっております。2014年度のGDPの成長率は前年比でプラス0.86%という予想でですね、さらにまあ下振れしていると。それは先程から話が出ていますけども、アルゼンチン、中国の景気の減速がその原因であると。大統領選挙後ですけども、これもまた緊縮的な経済政策が予想されてですね、前年比ほぼ横ばいか、あるいはまたは下回っていくんじゃないかなという感じがしております。
国内粗鋼生産ですが、2014年度の予測としましては3450万トンということで、これは前年比プラス0.95%となっていますけども、これも最新予測だとちょっと下がるんじゃないかと思います。鋼材の見掛消費量ですけども、2670万トンということで、これもこの時点ではプラス1.14%ということですが、これもちょっと下がるんじゃないかと思っております。それから鋼材輸出。これは830万トンということで、前年比プラス1.14%でございます。鋼材輸入。これは360万トンということで、2.5%減になると、こういう展望をしております。
次に電力及び社会インフラ関係ですけども、まず上期の回顧ですが、これもですね、ペトロブラスの石油ガス生産量は増えつつあるんですけれども、まあ業績自身がご存知のように低迷しているということですね。それから、自動車の生産は先程話がありましたけれども、も下降気味と。それとあと、ワールドカップ、期待していたんですけども、まあ全然ダメということで、プラス効果というのは本当に限定的でして、鉄鋼製品・電力の消費、それも全部は横ばいということで、ブラジル経済全体が引き続いて低迷だったということで、大型投資案件は軒並みまあ延期されてしまってですね、受注実績も低迷していると。
水不足ですね、これはかなり出ましたので、これで火力の発電所とかですね、それが活気付くかなと思ったんですけども、実際は資金不足というようなこともありまして、中々入札が進まないと。ただ、これは弊社の話なんですけども、コンプレッサ関連では数件まあ受注ができたと。あと造船の方ですけども、2015年ぐらいから引き渡しが開始予定と。これも若干遅れ気味というのはございます。それから環境関連設備、汚染土壌の洗浄もですね、計画自身は散見されたんですけども、これもまたちょっと進展していないと。
ただ、唯一元気なのが、エンブラエルというか航空機ですね、これだけが5~6%の拡大基調にありまして、これに関して関連する設備の受注があったということでございます。交通インフラ関係は先程言いましたけども、地下鉄案件がまあ受注できたということです。ただ、高速鉄道ですね、これはやはりそういった高速鉄道よりも身近な地下鉄とかですね、鉄道とか道路とかそういうものにやれという国民の声が高いので、政府自身は全然ギブアップしなくてやる気はあるんですけども、まあ中々進まないだろうと、こういう状況です。
下期の展望ですけども、まああまり変わらないんですが、要は、マイナス要因としましては、まず大統領選を控えて、まあデモもあるだろうし、政治が不安定と。あと政治の空白期間があると。それとあと電気代の値上げでですね、インフレが加速される懸念があると。それからインフレ不満の解消のですね、まあ人気取り政策というのが優先されて、重要な公共投資とかそういうものは期待薄かなと。それとあと金利高め誘導でですね、経済活動はまあ低調が続くんじゃないかと。あと中国コモディティの需要減で輸出もちょっと減なんじゃないかと。あとアルゼンチンの経済危機と。
ただプラス要因として挙げていますのが、ガソリン・ディーゼル価格の値上げでですね、プレサル開発がより加速されていって、ペトロブラス案件がちょっとでも活性化されないかなと。まあこれはずっと、1、2年見ているんですけども、まあ後半にかけてそうならないかなと。
あとレアル安による貿易収支の改善でですね、農業とか基礎産業関連機器、これは鉄鉱石は除いているんですが、これが好調にならないかなと。あと電気代の値上げによる電気事業ですね、これの活性化を期待していると。あと、自動車生産ですね。まあすぐには回復は見込めないというお話はあったんですけども、まあ期待したいところだと。あと、造船・舶用機械ですね。それから製鉄関連。これは依然低迷が続くだろうと見ています。
ただ、分散型発電設備の投資には期待しているところがございます。自動車関連ではですね、塗装組立ロボット関係の商談が続いているようで、これは継続を期待していますので、近藤さんよろしくお願いします。次お願いします。
プラント機器の方ですけども、14年の上期の回顧としましては、まず紙パルプ業界ですけども、業界大手のKlabin社からですね、これもちょっと弊社絡みの、CBCの受注なんですけども、新設製紙プラントを受注したと。この業界だけちょっと割りと元気で、まあ設備投資意欲もあるので期待しています。
それから石油・ガスは先程も言いましたけども、ペトロブラスの業績不振が改善されてませんで、新規投資はまあ実質凍結しているような状態と。ただ、数少ないFPSOの化工機案件には、まあ皆が群がってですね、競争が激化しているというような状況にあるということでございます。それから石油化学の方ですけども、米国シェールガスの影響でですね、割高な天然ガスがブラジルへの投資を敬遠させているということで、これまた新規投資計画は凍結しているような状態だということで、業界としては改造とか老朽化対策工事に専念しているという状況でございます。
あと電力ですけども、まあ水不足ということで、あと政府の電源の多様化というニーズもありましてですね、我々としてはガス焚き大型火力ですね、GTCC、まあこれは苦戦はしているんですけども一方でバイオマス焚きの部分については実現化してきているということでございます。
あと下期の展望ですが、紙パルプ業界としましては、製紙各社で具体的な設備投資計画が進んでいて、早ければ本年中にも大型投資が期待できるという状況にあるということでございます。石油・ガスの方は石油開発関連の、まあ上流側ですね、そちらの方には設備投資をしているわけですけども、ただ下流の方には引き続いて設備投資は活発化していない、低迷だろうというふうに予想しております。石油化学。これも引き続き新規投資活動は鈍化のままと。そういうことで、さっきも言いましたけど改造・拡大工事に対応していくということで、これに関する中小型のGTをですね、我々業界としてはラインアップに加えてですね、その部分を受注していこうというふうにしております。
あと電力ですけども、水・ガスの供給事情から単発的ではありますけども今期のオークションにてガス焚き大型火力案件がまあ出てくるということで、多少そこは明るい傾向にあります。バイオマス焚きの方は依然後続案件が有りますので、ここには期待しているということでございます。次お願いします。
次は建設機械の方ですけども、上期の回顧としまして、まず総需要台数ですけども、小形建機を除きまして2014年度上期の台数は8994台ということで、前年比プラス32%。これ、そうなっていますけど、実際はですね、インフラ関連による需要はあったんですけども、農業開発省向けのテンダー分の増分が3095台ありまして、それを除くとまあ実質的には5%減というような状況と。
それからブラジル経済の停滞と大統領選挙を見据えた買控え、それからワールドカップ開催に起因する伸び悩みなどがそういう、伸びていない原因だというふうに見ております。小形建機につきましては、小形バックホーはですね、2014年の1月から6月の購入統計全体では前年比153%と伸長しております。Y社さんの販売もですね、台数ベースではほぼ倍増しているということでございます。
下期の展望ですけども、まず総需要台数、これ小形建機を除いてですけど、2013年度が 15616台に対して15200台ということで、まあ3%の減ということです。それから住宅や農林業向け等、一部の需要は堅調に推移すると見込まれていますが、経済の停滞とか金利上昇、大統領選挙を意識した模様眺めと買控え等、全体的に厳しい環境が続くというふうに予想しております。
小形建機の方ですが、労働賃金の上昇によってですね、逆にこれは機械化ニーズが進むということがあります。そういうことで小形建機自身の増加トレンドは当分続くというふうに予測しております。次お願いします。
次に農業機械の方ですけども、2014年上期の回顧としまして、まずエンジンビジネスですけども、小型ディーゼルエンジン、2014年上期の販売、発電機セット含めてですね、依然低調でして、前年同期比で台数ベースで12%減と。金額ベースで9%減と。あと舶用ディーゼルエンジン。ペトロブラスの海上油田開発に関わる舶用案件は停滞していると。ただアマゾン川流域の舶用エンジン、これは依然堅調に推移しているという状況です。あと草刈り機とかコーヒー豆用の収穫用機器のガソリンエンジン、これについてもちょっと販売台数、今年に入って低下しているという状況です。
それからトラクタービジネスですけども、昨年の販売が非常に良かったということで、その反動と。あと、2014年は豊作だったんですね。その反面、逆に豊作だったために市場価格が下落しているということで、まあ、買うお金がないというか、販売が低迷しているという状態です。ということで業界全体では前年比やはり18%の減と。Y社さんの販売も11%減と、こういう状況になっているということでございます。
下期の展望。これもまたあまり明るくないんですけども、エンジンビジネスにつきまして小型エンジン販売、農作業機械向けはまあ前年比ほぼ横ばいというふうに予想しています。ライトタワー、発電機など建設用の需要が大きく減少しているということで、まあ年間ではやはり前年比10%減というふうに予想しております。あと20馬力以下の小さなブラジル製の単気筒エンジンの販売につきましては、地方への電化による市場縮小に加えてですね、中国製品がガンガン入ってきているということで、これも今後も低迷が続くというふうに予想をしております。
あと舶用エンジンですけども、さっき言いましたアマゾン川流域が好調なので、これに依然期待していると。あとガソリンエンジンにつきましては、OEM先さんの情報によりますと、まあアルゼンチンの状況とか、あるいはバブルの崩壊ということで、悲観的であると。ただ電気代が値上げされるということで、発電セットの需要がまあ見込まれるんじゃないかというふうに見ております。
あとトラクタービジネスですけど、下期は季節要因の販売増も期待されるんですけども、年間ではやはり前年比8~10減だと、こういうふうに予想していると。次お願いします。
各種切削工具と射出成型機関係ですけども、上期の回顧としまして、まず切削工具ですが、O社さんの回顧ですけども、前年比プラス4.2%と。ただし、5月までの販売は前期並みを維持していたんですけども、まあ6月に入りましてワールドカップの影響と自動車の生産が落ちたということで、大幅にダウンしているということで、通年では減少するというふうに予想をしていると。
耐摩耗工具ですね。これは受注がないということで、全然ダメと。昨年好調の反動とですね、ワールドカップが終わって棒鋼需要が減少したということで、棒鋼を作るための耐磨耗工具が売れてないということでございます。あと鉱山工具ですね、これは前年比プラス50%と。これは為替が安定してきたということと、鉱山向け工具の販売、これが安定してきたということでございます。あとK社さんですけども、自動車がまあ減産しているということが大きく響きまして、前年比12%減と。
ねじ切り工具の方ですが、国内・輸出全体で前年比7%減。国内が低迷していると。航空機、ナットメーカーさん向けがまあやや好調と。それからアメリカ市場向けが好転して輸出は6%増えていると。
あと射出成型機の方ですけども、やはり自動車業界の停滞の中ですね、ちょっと日系メーカーさんから受注があったと喜んでおられましたけども、品質よりも価格志向のブラジルの中でやっぱり日本品質を求めてくださるので、我々やっぱり日系企業さんに期待したいというところがございます。
下期の展望ですけども、切削工具の方ですが、O社さんの方ではまあ自動車の販売は前年並みでも、輸出がアルゼンチン経済の影響で減少と予想しております。生産が横ばいのため期待が薄いと。耐摩耗工具は建設用丸棒鋼の需要は今後も期待されると。あと建設工具。建設関連は引き続き好調を期待したいと。鉱山向けは為替の影響で厳しいと。あとK社さんの方は、前年比1~2割減と予想しております。
あと、ねじ切り工具の方ですが、ワールドカップ、それから大統領選は市場にマイナスと予想されております。ということで2014年度も厳しいと。あとレアル安というのも消費減に動いてしまうんじゃないかと見ています。
射出成型機ですが、燃費向上を目指してですね、部品の軽量化のためにプラスチック製品が自動車にはたくさん使われるようになってくるんですけども、そういうことで今後も増加するというふうに見ていますけども、まあ先程の話ですとすぐにはそういう設備投資には回らないということで、ちょっと時間がかかるんではないかというふうに思っております。次お願いします。
次、機械部品と測定機器ですけども、まず上期の回顧としまして、チェーンの方ですけども、鉄鋼関連はメンテナンス用取替えの需要だけということで、新規投資はないということですね。あと製糖業界向けに大口引き合いがあって、これは下期に受注できるようにフォローしていると。あとモノレール17号線向けにかなりのチェーンの引き合いがあったんですけども、これまたご存知のように、不幸なレール落下の事故があったということで、プロジェクトが止まってしまっているということで、頓挫していると。
ホイスト&クレーン、チェーンブロック関係ですけども、これも高性能を追求するメーカーさんですね、そこから引き合いはまあ増えていると。ただやはり、安かろう悪かろうというところには中々売れないと、こういうことでございます。
軸受メーカーさんですけども、やはりこれも自動車生産の減速が影響して自動車、四輪ですね、それから二輪とも需要が急激に悪化していると。あと産業機械OEM向けにつきましては、農業機械向けが、先程の政府の投資促進策が功を発揮していまして、堅調を維持していると。鉱山向けはValeさん向けの投資がまあ低調ということで、依然低迷と。産業モーター向けはまあ堅調ということでございます。
測定・計測機器ですが、測定工具は依然低調と。計測機器の方ですね、これは工場が自動化、先程労働力が高いということで工場自身も自動化をしようというところがございますので、そこについてはまあ売れているという状況ですね。あと、SENAIとかですね、教育機関向けの販売はまあ順調に行っていると。で、前年同期比はプラス6%ということで、まあ実質横ばいという状況でございます。
14年の下期の展望ですけども、まずチェーンの方は食品包装、それから製糖、それから森林等、特定業界に営業を絞ってですね、保守用ビジネスを取り込んでいくと。かつ新規OEMを図る戦略で販売増を狙うということでございます。
ホイスト&クレーン、チェーンブロックですが、まあ経済低迷の中とにかく我慢強く、先程言いましたけども、まあ良い品質の物を求めるお客をどんどん、そこをですね、売り込んでいくと、それを目指しています。
軸受の方ですが、足元で景気減速をし続ける中、早期の回復は見込めないんですけども、まあ自動車向けについては、まあずっと低調でしょうね、しばらく。それから農機、産機のモーター向けの方につきましては、引き続き堅調に行くんじゃないかと見ています。あと周辺国への輸出増にも期待しているということで、これも期待であってその通り行くかどうかというのはちょっと疑問なところありますね。
それから測定・計測機器ですが、停滞した経済・産業活動の回復を大いに期待しているんですけども、まあやはり先行き不透明と。あと生産能力の拡張、自動化ラインの構築などへの投資は継続されるということで、先程も言いましたけども計測機器関係ですね、自動化に必要な物については売れるんじゃないかというふうに見ているということでございます。次お願いします。
潤滑油さんの方ですけども、上期の回顧としまして、ここはまた、1月から5月までの潤滑油の販売ですけども、前年比4%減ということで、低調ですと。特に自動車産業向けがですね、6%減と。これは6月を入れますとさらに下がるような状況ということでございます。ただ工業用に使われるものについては2%増というふうになっております。ただグリースにつきましては10%減ということでございます。ということで、工業分野だけが一部ちょっと堅調ということでございます。
下期の展望ですけども、まあ消費回復の決め手に欠くということで、まあ全然良くならないという予測しかないということでございます。次お願いします。
ということで、機械金属部会、本当にたくさんの業界がありましたけども、本当に景気の良い話があまり聞けなくて残念だったんですけども、まあ総括しますと、ここに書いていますけども、上期の回顧としまして、ワールドカップの肯定的な影響は一部のサービス産業だけに限定されて、営業時間の短縮、操業停止など、経済全体にはマイナス影響して、全く期待外れの低成長だったと。
農業でまあ微増がありますけども、自動車産業の後退が大きく響いていると。あとアルゼンチン、中国経済の減速も影響していると。あと、牽引すべきペトロブラスがですね、まあ石油ガス生産量は多少増えていますけども、業績が依然低迷しているということで、投資が上流部門だけに限定されてしまって、下流を含めた大型プロジェクトの遅れが目立ったと。
製鉄に関しましては、輸入鋼材に押されて収益が出ないということもあって、設備投資は依然低調だということで、まあ社会インフラ投資もですね、政府の発表、まあ結構派手だったんですけども、海外からの投資も鈍くてですね、動き出したケースはなかったと。ただ先程言いましたけど、唯一地下鉄案件だけが受注できたというのは今後の期待につながったんじゃないかと、こういうふうに見ております。
14年下期の展望ですけども、これまた景気の良い話ができないんですけども、経済政策の方向性は大統領選挙後なんですけども、まあ先程から話が出てますけども、インフレ抑制とか、財政悪化対策、電力などエネルギー関連コストの上昇対策ですね。まあ共通項目で、次期政権がどこになろうとそういうところに重点を当てるということになるんですけど、やはり経済優先の政策にね、やってほしいと。その辺大いに期待したいと。ただ、先程から皆さん言われていますけど、急激な景気回復は見込めないという状況にあろうと見ております。
あと、先程から話が出ていますブラジルコストが大きな理由でですね、ここに出てきている我々日系企業につきましても、製造業のコスト競争力は益々、まあ低下しているというふうな状況ということで、安価な中国製品との熾烈な競争に各社さんとも、まあ高品質製品に傾注するということで奮闘しているという状況でございます。
ペトロブラスはですね、依然業績が伸びていないと。投資意欲は依然低く、関連プロジェクトの受注も低迷が続くと予想しています。農業関連は好調で将来の伸び代も十分あるんじゃないかと見ています。あと、降雨量不足による電力不足、電力料金の高騰を受けてですね、先程も言いましたけども、火力発電とかバイオマスを利用した発電プラント、こういうところにまあ期待しているということで。
何か昨年も同じようなことを言ったと思うんですけど、ぜひ、暗くなっても仕方ないので、気分だけでも明るくと思っています。簡単でございますが、以上で発表を終わらせてもらいます。ありがとうございました。
司会
相原部会長どうもありがとうございました。ちょっと時間押していますので、前半最後の発表に移らさせていただきたいと思います。貿易部会の岡部会長より発表をお願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。