2005年から中国を中心にアジアから繊維製品や衣料製品の輸入が拡大の一途を続けており、さらなるレアル高の為替で昨年の貿易赤字は35億ドルを計上している。
ブラジル繊維工業会(Abit)のアギナルド・ジニス・フィーリョ会長は連邦政府がセーフガードなどの防衛政策を採用しなければ、今年の貿易赤字は60億ドルを突破すると予想している。
ブラジルの繊維・衣料の貿易黒字は2005年まで継続していたが、2006年以降は貿易赤字に転落、2月の繊維製品輸入は前年同月比42%と大幅に増加している。
ブラジルの繊維業界には3万社で170万人を雇用、昨年の投資は20億ドル、Abitでは米国の貿易保護関連職員は1,500人で対応、しかしブラジルの通商保護局(Decom)では僅かに18人の職員で貿易保護に対応していると指摘している。
(2011年4月3日付けエスタード紙)