ラテンアメリカ最大の繊維会社ヴィクーニャ社は南米地域に投資を集中するが、同社の負債を削減するために持株会社となるパートナーを探しており、また同社よりも小規模の繊維会社の買収も目論んでいる。
現在のヴィクーニャ社の輸出は全体の17%とレアル高の為替と過重な税制の影響で5年前の40%から大幅に落ち込んでいるために、国内販売に集中する。
またヴィクーニャはエクアドルでの生産を強化してアンデス共同体、メキシコ並びにヨーロッパ向けに製品を輸出、アルゼンチンの傘下のBratex社の製品は国内並びにブラジル向けに輸出する。
ヴィクーニャはマット・グロッソ州クイアバ市に3億5,000万レアルを投資して繊維工場を建設、操業開始の3年後には世界最大の繊維会社が誕生すると見込まれている。
同社のジーンズウエアの国内販売は年間82億レアル、ジーンズ用のデニム生地は月産2,570万メートル、ブラジルの繊維会社は年間5,140万メートルのデニム生地を輸出している。(2010年6月9日付けヴァロール紙)