ブラジル繊維工業会(Abit)は昨年の繊維工業部門の売上は前年比4.0%増加の430億ドルを記録したが、今年は国内総生産の伸び率が2.5%から3.0%、平均ドル値がR$2.30のシナリオであれば2.0%から2.5%の伸び率を予想している。
世界6位にランクされているブラジルの繊維部門は世界金融危機とアジアからの繊維製品輸入に大いに影響を受けているが、ドル高が一層進めば価格競争力が付くために繊維製品の輸出回復が期待できる。
昨年の繊維部門の貿易収支は前年の10億ドルから倍増の20億ドルの赤字を計上、主な輸入先は中国とインド、輸出先はアルゼンチン、米国、メキシコとなっている。
昨年の11月までの衣類生産は前年同月比4.0%増加と好調に推移していたが、金融危機の影響を受けて12月の生産が大幅に減少して年間では3.6%の増加に留まると見込まれている。(2009年1月15日付けガゼッタ・メルカンチル紙)