サンタ・カタリーナ州ジョインビーレ市の繊維会社Dohlerは世界金融危機にも関わらず、今年の売上を前年比15%から19%見込んでいるが、昨年は5.8%増加の2億4,195万レアル、純益は6,580万レアルであった。
同社は国内販売に軸足を置いていたが、輸出比重の戦略に転換、厳しいコスト削減や必要最小限の投資縮小で2005年と2006年の赤字から昨年は黒字に転換したが、今後は2010年からの5カ年計画を練っている。
今年2ヶ月間の加工業者向けの売上は大幅に減少したが、3月には回復すると見込んでおり、1月の小売向けは13%、2月は17%と好調に売上を伸ばしている。
2007年の輸出比率は26%、昨年は17%であったが、今年は主要顧客の米国やヨーロッパがリセッション入りで景気が後退しているが、ドル高の為替が追い風となって18%、来年は22%を見込んでいる。
同社は寝具製品、台所や洗面室の繊維製品では国内トップクラスで創業128年のブラジルでは最も古い繊維会社に一つに数えられ、現在は5代目が社長に就任している。(2009年3月5日付けガゼッタ・メルカンチル紙)