ブラジル国内のガソリン並びにディーゼル、エタノールの需要が拡大を続けており、今年初めの燃料消費は、前年同期比32%と大幅に増加しているために、早急な製油所の生産能力拡大に迫られている。
昨年の自動車やトラックなどの燃料消費は前年比24%増加、ペトロブラス石油公社のガソリン輸出は2010年まで輸入を上回っていたが、昨年はエタノール価格が大幅に上昇した影響で、ガソリンの需要が大幅に増加したために、海外から価格の高い軽質油の輸入増加を余儀なくされた。
ブラジル国内では、2013年から4ヵ所の製油所で燃料生産を開始する予定、ペルナンブーコ州並びにマラニョン州、セアラー州、リオ州で建設中の製油所が稼働する。
しかし、これらの製油所の生産の75%はディーゼル燃料、残り25%は、ジェット燃料向けケロシン並びにナフサ、液化石油ガスでガソリンの生産は行われない。
ペルナンブーコ州のAbreu e Lima製油所は、2013年上期に操業開始が予定されているが、当初は1日当たりの生産能力である23万バレルの50%の稼働率が予定されている。
ブラジル国内では11ヵ所の製油所が稼働中であり、生産全体の30%がガソリンとなっているが、ガソリン需要の拡大に伴って40%まで生産比率を上げるために、ディーゼル燃料の生産減少を行う可能性がある。(2012年3月22日付けエスタード紙)