ブラジル薬局チェーン協会(Abrafarma)の発表によると、2016年の薬局での医薬品などの販売は、経済リセッションの影響を受けて医薬品以外の商品販売が低調に推移したために、前年比11.0%増加の394億6,000万レアルに留まった。
2016年の薬局の医薬品販売の前年比11.0%増加率は前年の12.0%増加を下回り、特に失業率の増加並びに実質賃金減少による可処分所得減少の影響を受けて、化粧品や香水など医薬品以外の支出減少が牽引していた。
昨年の医薬品販売は前年比10.93%増加の266億1,000万レアル、医薬品以外の商品販売は僅か7.41%増加の128億5,000万レアルに留まって、2011年以降では初めて一桁台の増加に留まった。
ブラジル薬局チェーン協会(Abrafarma)加盟の27薬局チェーンの医薬品以外の販売総額は全体の32.56%を占めた。また昨年のジェネリック医薬品販売は、前年比13.87%増加の46億6,000万レアルを記録している。
ブラジル薬局チェーン協会(Abrafarma)の調査によると、昨年の加盟傘下の薬局は494店舗が新設して6,400人の雇用増加、昨年の業界全体の新規雇用は6,400人、業界全体の雇用は11万2,700人、今年の新規薬局は500店舗増加、投資総額は7億レアルが見込まれている。(2017年2月3日付けヴァロール紙)