Cornersotone Analytics社のMichael Rothman社長は、2018年末の石油の1バレル当たりの国際コモディティ価格は、第3四半期若しくは第4四半期の在庫急減で90ドルに達する可能性があると指摘している。
ヴェネズエラ政府は、Conocophillipsの資産接収による20億ドルの賠償金支払い、財政悪化による石油開発部門投資減少による大幅な減産が予想されている。
またトランプ大統領がイラン核合意離脱並びにイランへの経済制裁表明、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産体制の不透明な行方、OPECはこれまで国内の政情不安からOPECが減産を免除してきたナイジェリアやリビアにも、2017年の生産量を上限とする制限を決定している。
1997年から石油の需要は順調に増加、2009年並びに2014年、2015年、2016年の石油の国際コモディティ価格は大幅に減少した一方で、世界の石油消費は順調に増加、石油需要は30%増加したが、石油価格は2倍になっているとMichael Rothman社長は説明している。
石油市場関係者は、今年の石油の平均国際コモディティ価格を61ドルと予想している一方で、Cornersotone 社では市場予想を大幅に上回る70ドルを突破すると予想、また今後の石油の備蓄量によっては90ドルに達する可能性を指摘している。
昨日のロンドンの1バレル当たりの石油価格は、前日比0.1%増加の69.26ドル、ニューヨークの石油価格は、前日比0.4%増加の63.80ドルを記録している。(2018年5月25日付けヴァロール紙)