2017年のブラジルの化粧品並びに衛生用品、香水類などを含む化粧品業界PHPC(Personal Hygiene, Perfumary and Cosmetics)の販売トップは、3年ぶりにNatura&Co社がUnilever社を抑えて首位に返り咲いた。
昨年のNatura&Co社の売上は、香水並びにスキンケアセクターが好調に推移して前年比3.2%増加の1063億レアルを記録、マーケットシェアは前年比0.9%増加の11.7%を記録した。
昨年のUnilever社のマーケットシェアは、前年比1.5%減少の11.1%に留まって首位をNatura&Co社に明け渡した。業界3位のマーケットシェアはBoticarioグループで前年比0.2%増加の10.8%を占めている。
一般消費者は、非常に販売価格に敏感になっており、特に香水部門では価格の安いメーカーの化粧品購入に切り替える傾向があるとEuromonitor社シニアアナリストのエルトン・モロミツ氏は指摘している。
2017年のブラジルの化粧品業界の売上は321億ドル、世界トップの米国の860億ドル、中国の535億ドル、3位の日本の361億ドルに次いで世界4位のマーケット市場を形成している。
Natura&Co社は、昨年米国資本のBody Shop網を買収、クロノスリムーバークリーム製品Chronosの容器並びに宣伝方法、材料配合などを一新したことが販売増加に繋がっている。
ブラジルの化粧品業界PHPCのトップシェアは、Natura&Co社の11.7%、Unilever社の11.1%、Boticario社の10.8%に次いで業界4位には LOreal社が7.3%、Colgate-Palmolive社6.6%、Avon社5.6%、P&G社5.0%、Johnson& Johnson社4.1%、Coty社3.9%、Niveaブランドを擁しているBeiersdorf社は3.1%で業界10位となっている。
ブラジルの化粧品業界の香水部門では、顧客向け直接販売のHinode社が7.1%のマーケットシェアで3位に急上昇しているが、香水部門トップはBoticarioが29.7%、Natura&Co社は22.5%のマーケットシェアを確保、昨年の香水業界の売上は230億レアルに達している。(2018年4月17日付けヴァロール紙)