ブラジル化学工業会(Abiquim)の予想によると、今年の化学・石油化学部門の売上は前年比15.8%増加の2,619億レアル、ドル換算では23.4%増加の1,585億ドルを予想している。
製造業並びに医薬品向け化学製品の生産は9.4%増加の762億ドル、しかし最終四半期の生産が減少に転じており、来年の上半期末まで生産減少が継続すると予想されている。
レアル高の為替で化学製品の輸入が増加してきており、また非常に高い電力エネルギー、負担の大きな課税率などが、ブラジル国内の化学工業会の競争力を削いでいる要因となっている。
昨年の化学工業部門の貿易収支は207億ドルの赤字を計上、今年は259億ドルの貿易収支赤字の計上予想、また昨年の化学業界の投資は29億ドルであったが、今年は26億ドルに減少、来年はすでに発表されている投資が実施されれば、48億ドルの投資となる。(2011年12月13日付けヴァロール紙)