今年のブラジルのガソリン輸入は年頭予想の1日当たり3万2,000バレルを大幅に上回る4万5,000バレルを予想、この輸入量は昨年の9,000バレルの5倍に相当する輸入量となる。
ペトロブラス石油公社は今年のガソリンの生産量を前年比4万バレル増産したにも関わらず、上半期の国内経済が好調に推移したために、需要が供給に追い付かずに輸入増加を余儀なくされた。
今年の1日当たりにガソリン燃料の消費量はエタノール価格がガソリンを上回っているために、前年比18%増加の46万バレルに達しており、ペトロブラスは来年1月から硫黄の排気量が少ないジーゼル燃料S-50を販売する。
ペトロブラスとヴェネズエラのPDVSA石油公社とのジョイントベンチャ-であるペルナンブーコ州のアブレウ・エ・リマ製油所の建設はPDVSAの資金調達が難航していて、ペトロブラスが単独で建設を進めていたが、BNDES銀行から100億レアルのクレジット許可が出たために、60億レアルはペトロブラス、PDVSA が40億レアル支払い責任を負担する。
PDVSA石油公社は銀行保証が期限切れの11月30日にまでに提出できなかったが、先週末に中国開発銀行から15億ドルのクレジットを調達、しかし今後もこのジョイントベンチャ-は難航すると予想されている。(2011年12月6日付けエスタード紙)