ドイツ資本のBASF社はバイア州カマサリ石油コンビナートで3基のメチルアミンプラントを操業、レアル高の為替、人件費の高騰や良質の人材不足のために、オートメーション化を進めて増産する。
またBASFはブラジルで40年以上に亘ってSuvinilのブランド名で塗料生産ではトップメーカーの地位を確保、サンパウロ市近郊のサン・ベルナルド・ド・カンポ工場の生産を2013年までに15%増加の3億リットルに引上げるために、全てオートメーション化に投資して、増員は行わない。
BASFサウスアメリカのアントニオ・ラセルダ副社長は同工場のプロセスを全て見直し、オートメーション化を進めるために、2013年までに1億5,000万レアルの投資を予定している。
同社では設備投資を進めて現在の従業員1,260人態勢で増産を行い、また残業を半減してコスト削減で収益性の増加を図るが、調査・研究部門では研究員数は持続するにも関わらず、定期的に良質な人材と入れ替える。
米国資本3M社は人件費削減のために完全なオートメーション化を進めて、過去3年間に生産性を10%から15%増加、低価格の中国製品に対抗している。
ジェツリオ・バルガス財団(FGV)のエルネスト・ロザルド教授は来年の最低サラリー調整が14%に達するために、企業は人件費などのコストアップで収益性が更に圧迫されると予想している。(2011年8月16日付けエスタード紙)