ゼネコン大手のオデブレヒト社並びにペトロブラス石油公社がコントロールしている石油化学のブラスケン社は米国並びにドイツの4ヵ所の熱可塑性樹脂のポリプロピレン製造工場を3億2,300万ドルで買収、この樹脂は包装材料、繊維、文具や自動車部品などの再利用可能なプラスティックである。
ブラスケン社は2002年にブラジル国内でプラスティック樹脂生産会社として設立、昨年、ポリプロピレン製造のQuattor社並びに米国のSunoco社を買収して世界トップテン入り、買収後には同社の生産量は年産356万トンから640万トンと倍増していた。
今回、買収したダウケミカルの米国工場はテキサス州のフリーポート並びにシードリフトの工場、ドイツのWesseling工場並びに Schkopau工場で、ブラスケンの生産能力が飛躍的に上昇して世界5指に入る。
2010年に買収した米国のSunoco社には3億5,000万ドルを投資、今回の4工場の買収のシナジー効果は1億4,000万ドルと、米国経済の先行き不透明感の時期での買収は好物件の買い物となった。
またブラスケンはリオ州の大型石油コンビナートのComperj 社並びにメキシコの石油コンビナートにも資本参加して、更なる生産拡大を図っている。(2011年7月28日付けエスタード紙)