海外戦略を果敢に進めている石油化学大手のブラスケン社は2015年までに米国並びにメキシコに40億ドルを投資して、現在のプラスティック樹脂の生産量500万トンを1,000万トンに倍増する。
現在のブラスケンは石油化学企業としては世界ランク8位、しかし計画通りに1,000万トンと倍増できれば、念願の世界5指にランク入りする。
同社は昨年、Sunoco社の米国に3工場を買収、メキシコではEtileno XXIプロジェクトを2015年から開始、このプロジェクトはメキシコ資本Idesa社と共同で25億ドルを投資する。
このプロジェクトのブラスケンの資本参加は65%、エチレン並びにポリエチレンを年間100万トン生産、またヴェネズエラ、ペルー並びにボリビアで投資を行っているが、米国並びにメキシコのプロジェクトが優先される。
ブラスケンは米国で1990年代から新しい天然ガス資源として重要視されるようになった頁岩(シェール)層から採取される天然ガスであるシェールガスの開発にも参入を予定している。
ブラスケンにはテキサス州に日産10万バレルの精製能力を擁する製油所を抱えて同社に資本参加しているペトロブラス石油公社があるために、シェールガス開発への参入が容易となっている。(2011年6月28日付けヴァロール紙)