Euromonitorコンサルタント社の調査によると昨年のブラジルの香水、フレグランスやオーデコロンのマーケット規模は米国の53億4,700万ドルを追越す60億2,900万ドルに達して世界トップ、3位には24億9,700万ドルのドイツ、4位は24億4,800万ドルのフランス、5位は21億7,100万ドルのロシアであった。
ブラジルは最低賃金のインフレ指数を大幅に上回る調整で低所得者層から中間層が大幅に増加してきた影響で、2009年の香水関連のマーケット規模は45億ドルから昨年は33%増加で60億ドルを突破している。
ブラジルの香水やコロンの売上の93%は比較的低価格の大衆向けブランドが占めており、Natura社並びにBoticario社の2社でマーケットシェア60%を占めて、寡占状態となっている。
Boticario社のアンドレア・モッタ営業担当重役はブラジル人の61%が何らかの香水やコロンを使用、特に北東地域の一般家庭の90%が使用、最も使用が少ないのはブラジルで最も寒冷地域の南部地域では40%の使用に留まっていると述べている。
同社の売上の54%は香水関連、消費者は商品価格をそれほど重視しておらず、80種類の多種多様な商品を提供、同社の売り上げを牽引しているのは男性用化粧品となっている。
またNatura社の香水担当のデニーゼ・コウチーニョ部長は北東地域では気温が高く1日に数回も入浴するために、匂いの持続時間の短いSplashタイプが好まれると説明している。
Natura社並びにBoticario社は付加価値の高い高級香水やコロンも市場に投入、Natura社は価格が136レアルのEssencialラインをリリース、一方でÁgua de Cheiro社はCクラスの消費者向けの商品を集中的に投入している。(2011年5月5日付けエスタード紙)