再生可能で石油の消費を抑えるとともに、二酸化炭素(CO2)を吸収する植物の使用で地球温暖化防止に貢献が可能なサトウキビから生産され、緑のプラスティック樹脂と呼ばれるポリエチレンから生産されるスーパーマーケットのプラスティック袋や日焼け止めのプラスティック容器に使用され始めた。
世界で唯一再生可能なポリエチレン樹脂を生産しているブラスケン社では高所得層を中心に食品向け包装紙、衛生用品や医薬品向け容器などへの需要が拡大を予想、今後は自動車のプラスティック部品への需要も見込まれている。
ブラスケンでは石油派製品からつくられるスーパーのプラスティック袋は月産300トン、今年は3,600トン、緑のプラスティック樹脂からつくられる同製品は130トン、今年は2,000トンの生産を見込んでいる。
1トン当たりの緑のポリエチレン生産では2.5トンの地球温暖化の原因となる温室効果ガスである二酸化炭素排出量の削減効果に結びつく。
ダノニ社では今年下半期からヨーグルト製品の容器を試験的に緑のプラスティックを使用して温暖化対策に取り組んでいることをアピールするが、価格は石油派製品と比較して20%から50%高い。
ブラスケンは昨年9月の南大河州トリンフォ市の工場で操業開始、投資総額は2億9,000万ドルで年産20万トンの生産能力を擁している(2011年4月19日付けヴァロール紙)