昨年のクリスマス前にペトロブラスは初めてエタノール工場を買収、今年初めにはブラスケン社への資本参加比率を増加、またガソリンポスト網の買収、化学肥料工場の建設と多角的に事業を展開している。
昨年のペトロブラスの時価総額はブラジルのGDP比10%に相当、2003年の時価総額180億ドルから昨年は2,000億ドルまで増加、石油関連企業としては世界4位に名を連ねている。
また2014年までに岩塩層下原油開発に1,700億ドルを投資して、同社の時価総額はブラジルのGDP比20%に達すると見込まれている。
連邦政府はペトロブラスに集中的に投資して石油関連部門での世界的プレーヤー育成を目指しており、天然ガスやナフサ供給では独占している。
2003年のペトロブラスの投資額は2億ドルであったが、昨年は65億ドルに拡大、今後は更に5ヵ所の石油精製所を建設する予定となっている。
ペトロブラスは石油配給部門の強化を進めており、AGIP社の買収などで2002年の石油配給のマーケットシェア30.2%から昨年は38.6%まで拡大、コザン社に買収されたエッソのガソリンポスト網の買収も試みていた。(2010年1月31日付けエスタード紙)