ペトロブラス石油公社は化学肥料の原料となる天然ガスから製造される尿素やアンモニアの製造工場建設を予定しているために、ミナス州と南マット・グロッソ州の政治家は誘致合戦を展開している。
ミナス州選出のエドアルド・アゼレード上院議員(PSDB)はアエシオ・ネーヴェス州知事が13億レアルをかけてブラジルとボリビア間の天然ガスパイプラインを三角ミナス地域まで引き込プロジェクトを準備していると強調している。
しかし南マット・グロッソ州選出のデルシジオ・アマラウ上院議員はボリビアからの天然ガスパイプラインが通過している同州に工場を建設すれば、投資総額は僅かに20億ドルにおさまると同州の有利な点を強調して反論している。
11月にルーラ大統領、ペトロブラスのガブリエリ総裁並びにステファネス農相が化学肥料の原料工場建設で会合を持ち、ステファネス農相は南マット・グロッソ州のトレス・ラゴアス市、エスピリット・サント州のリニャーレス市並びにセルジッペ州での工場建設予定をコメントしたが、ガブリエリ総裁はコメントを控えていた。(2009年12月11日付けエスタード紙)