ブラジルの最大手の薬局チェーンであるRaia薬局チェーンは昨年末に新規株式公開(IPO)して資金調達を予定していたが、世界金融市場が大荒れのためにIPOの中止を余儀なくされたために、Gavea投資ファンドとPragmaにそれぞれ15%の資本を譲渡して今後の投資資金を調達した。
昨年、同チェーンは48店舗を新たに開店、今年は45店舗の開店を予定しており、サンパウロ州、リオ市、ベロ・オリゾンテ、クリチーバならびにポルト・アレグレ市に総数259店舗を擁する計画である。
今年の同チェーンの売上は前年比9.0%から11%増加の11億レアルを見込んでおり、Drogasil 、Drogaria São Paulo、 Pague Menos 、Pacheco e Droga Raiaの5大薬局チェーンの5年前の市場占有率は15%であったが、今年は20%まで増加すると見込まれている。
米国の3大薬局チェーンの市場占有率は2/3と寡占が進んでいるが、ブラジルには5万5,000軒の個人経営の薬局が存在する。(2008年10月1日付けヴァロール紙)