連邦政府は化学肥料の65%から70%を輸入に頼っている現状解消としてヴァーレ社に拍車をかけて、ペルーでの燐酸鉱生産開発ではペトロブラスが資本参加する可能性がでてきている。
ヴァーレ社は2年前にBayovar鉱山競売で落札して、2011年から年間390万トンの燐酸鉱の生産を予定しているが、投資総額は4億7,900万ドルに達する。
また同社ではアルゼンチン中央地域でのカリウム鉱開発、チリ及びペルーでの燐酸鉱やカリウム鉱の新鉱山の開発を予定している。
ブラジルの化学肥料の原材料では不足している燐酸鉱開発が急がれており、セルジッペ州タクァリ-ヴァッソウラス鉱山の生産量85万トンは国内消費の20%を満たすのに過ぎない。
同社では地理的条件ならびに燐酸鉱の埋蔵量が豊富と見込まれている中西部地域での燐酸鉱開発を検討中であるが、しかし連邦政府はアマゾナス州ノーヴァ・オリンダ鉱山開発を望んでいるが、環境ライセンス認可がネックになっている。
ブラジルで最大の化学肥料会社フォスフェルチル社はブンゲ、モザイク並びにヤラ社がコントロールしているが、ヴァーレ社は鉱山部門とロジスチック部門に資本を集中するために、2003年に11%の同社株を2億4000万レアルでブンゲ社に手放している。
ブラジル国内の化学肥料向け燐酸鉱山は数多くあるが、3~4社によって独占されているが、開発投資が遅れているが、ブンゲは今後4年間で40億ドルを投資して増産体勢を敷く。(2006年6月25日付けヴァロール紙)