アルセロール・ミッタル傘下のツバロン製鉄所では石油高騰の影響を受けて化学肥料が高騰している中で、鉄鋼スラグから化学肥料の基礎原料となる石灰の代替商品となる酸性スラグの販売を開始する。
ツバロン製鉄は昨年に農務省管轄のエスピリット・サント州環境協会に成分分析を依頼して製品販売許可を申請しているが、製品開発は2000年から開始して2006年に製品化に漕ぎ着けている。
この酸性スラグは大豆並びに砂糖キビ生産土壌で実験されたが、石灰より30%も効率が良いために代替石灰として製品化が可能となり、1トン40レアルの石灰よりも安い価格で販売が予定されている。
今後、ツバロン製鉄ではコーヒーやユーカリ栽培土壌での実験を継続するが、昨年の製鉄スラグの再利用での売上は8,200万ドルであったが、今年はこの代替石灰の商業化で1億200万ドルを見込んでいる。(2008年6月23日付けヴァロール紙)