ブラジルの医薬品業界はコピー医薬品の横行により、医薬品販売総額の25%に相当する年間60億レアルの損害を被っていると国連(UN)の調査を基に算出している。
コピー医薬品の販売量並びに巧妙さが上がってきており、今年初めには1トンに上るコピー医薬品が押収されたが、医薬品の製造メーカでも見分けが付かないほど、コピー技術が進んできている。
厚生省の衛生監督庁(Anvisa)が設置される前には、年間172件のコピー医薬品が出回っていたが、1999年から2005年にかけて押収されたコピー医薬品は10種類に減少したが、2006年には7種類、昨年は8種類と増加してきている。
今年の押収されたコピー医薬品はすでに5種類に及んでいるが、罰金は2,000レアルから5,000レアル、製造工場の操業停止が実施されただけで後続が後を絶たない。(2008年6月19日付けガゼッタ・メルカンチル紙)