ラテンアメリカ最大の石油化学会社ブラスケン社は世界金融危機でドル高の為替の影響を受けて、昨年の純益は前年の6億4,200万レアルの黒字から一転して25億レアルの赤字に転落した。
昨年の最終四半期の生産は石油価格の大幅な下落にも関わらず、世界的な需要の落込みで55%減少、税引前利益に特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値であるEbitdaは前年比26%の24億レアル、Ebitdaマージンは17.3%から13.5%と3.8%下げている。
昨年は世界金融危機の影響から逃れることは出来なかったが、欧米メーカーの操業停止並びに価格競争力を失ってきているために、同社では今年初めから国際市場での販売が回復してきて、設備稼働率はすでに90%に達している。
昨年のブラスケン社の売上は179億レアルと前年よりも僅か4.0%の減少に留まったが、負債総額は12%増加の38億ドルに上昇している。(2009年3月6日付けガゼッタ・メルカンチル紙)